先々月お休みを頂戴したばかりで申し訳ございませんが、
今月の新着更新もお休みさせて頂きます。

８月２９日。
その日の朝は少しだけ涼しく、
週末には台風が到来するであろうという事であった。
ほとんど放置状態で伸び放題に伸びた庭木は、
家に引き込む電線にも届くような勢い。
台風の強風で電線に接触しては大変と、
朝から電動のこぎりで、
高く伸びている木を伐採していた。
涼しいとはいえ、
ここ数日の寒いような涼しさとは段違い。
少し作業しただけで汗は滝のように流れ、
ただでさえ尋常でない汗かきなので、
身体中の水分ができりそうな勢いの汗で、
これは熱中症の恐れありだなと思い、
今日の作業はここまでと終了し、
スポーツドリンクで水分補給。
汗を流そうと水シャワーを浴びていると、
身体中の倦怠感と胸の痛み。
もっと涼しい時だったが、
以前も電動のこぎりを使った庭作業の時もなったなと思い、
今回も時間が経てば治まるだろうと思っていたが、
どうにも胸が痛い。
しばらく様子を見ていたが、
これは救急車案件かな？とそれでも迷っていたら、
先程飲んだばかりのスポーツドリンクを全戻し。
吐くという事をしたのが、
記憶を遡ってもいつ以来か思い出せないくらいだったので、
これは緊急事態かも？
と思ったが取り敢えず弟に電話して、
「どうも熱中症になったみたいだけど救急車呼んだ方がいいかな？」
等と尋ねてみると、
その声のトーンの尋常じゃなさに
「すぐ呼べ！」と言われ、
矢張りそうか呼ぶべきかと漸く決断するも、
悲しき一人住まい。
午後からは雨の予報だったなと思い、
取り敢えず洗濯物を家の中に投げ込み、
部屋中の戸締りをしてから救急車を呼ぶ。
ここでホッとしたのか、
玄関口に仰向けに倒れた状態で救急車を待つ。
救急車のサイレンが家に近づき
ドアを開けると同時に「倒れてます！」という救急隊員の声。
「否、起きてます」と意識はある事は伝え、
保険証やらお薬手帳等があるところ、
身内は隣県に住む弟だけである事を伝え、
救急外来へ一直線。

ここまでずっと熱中症だとばかり思っていたが、
どうも急性心筋梗塞らしく、
緊急手術が必要なようで、
救急車内では手術の手続き等が必要なので、
弟を呼び出し至急病院まで来るように要請。
何やら大事ではないかと、
まるで他人事のような意識と、
自分事の激しい胸の痛み。
救急外来でも吐いたりして、
ご迷惑をかけたがお詫びも挨拶もそこそこに手術室へ。
心臓なので胸を開く手術なのだとばかり思ったが、
手首からステントを挿入するらしく、
局部麻酔なのか、
ステントが胸を通過する時も痛い痛い。
全身麻酔じゃないのか？
全身麻酔にしてくれ！と思うが声には出ず、
兎に角耐える。
発症後５時間以内、
何とか無事手術は済みICUへ。
ICU?何かドラマで聞いた事ある。
重病患者が行くところではないか？
そんなに大事なのか？とまだ他人事の意識。
とはいえずっと意識はあり、
酸素マスクではないが、
酸素は鼻から投入され、
剃毛され尿道カテーテルはされ（これも痛くて死にそうで一時胸の痛みを忘れる程）、
と今思い起こすと確かに酷い状態。
でもずっと他人事のように事態を見守る意識はあり、
一晩はICUで過ごす。

翌日から一般病棟に移るので、
弟にノートPCやら下着やら持ってきてもらったが、
何とノートPCが起動せず故障。
更に院内WiFiにスマホが繋がらないという最悪の状態で、
初日こそまだ点滴はついていたが、
それ以外は尿道カテーテルも外され、
酸素の投入もなく、
だいぶ普通の状態に戻ったが、
やる事もなく寝てばかり。
数日後には院内でのリハビリも始まり、
看護師のお兄ちゃんにWiFiも設定してもらい、
何とか井上尚弥の試合も生で観る事ができたのは幸い。
元気になればなったで、
兎に角大部屋の出入りが激しく、
新入りの爺さんが入ってくる度に、
眠れない爺さんに釣られ、
介護が必要な側だというのに、
在宅介護１４年で身についた、
少しの物音で目が覚める侍モードが蘇り、
ちょっとの音ですぐ目が覚めるので今度は寝れない寝れない。
早く退院したいと眠れない日々を過ごしながら１０日間。
無事退院を果たし、
次はノートPCを修理依頼。
2台あるノートPCだが、
こういう時のための作業用で無い方のPCを持ってくるように頼めば良かったのが、
入院数日前に起動した際、
何か大きな異音がし、
あれが大部屋入院中に起動の度に鳴ったら迷惑だろうと気を使い、
作業用のＰＣを持って来て貰ったのが運の尽き。
こちらが故障したので退院しても作業もできない。
修理に出したらマザーボードがいかれてるので、
新しいＰＣを購入した方が良いと言われ、
データだけ抽出してもらい、
新しいＰＣを購入して作業を再開したのが９月１６日。
そしてあっという間に今日は２５日。
新着更新日だというのに用意は全然出来ておらず、
お休みと相成りました事、
お詫び申し上げます。