Jump to navigation
オンライン中古CDショップ サンマルチノ 日記
新着案内ついでに日記
17 October
2012年10月17日新着CD&発送お休みのお知らせ
1.HANK CRAWFORD 「Mr. Chips」
2.HERBIE HANCOCK 「The New Standard」
3.JACKIE McLEAN 「One Step Beyond」
4.ジョー・ボナー&ジョニー・ダイアニ 「サバーバン・ファンタジーズ」
5.ジョン・ルイス 「プレリュードとフーガ Vol.2(J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集」第1巻より)」
6.MILT JACKSON 「Wizard Of The Vibes」
7.ロン・カーター 「G線上のアリア〜ロン・カーター・ミーツ・バッハ」
8.THE CROWN ROYALS 「Funky-Do!」
9.ブランフォード・マルサリス 「クラシカル・ロマンス」
10.BUCKSHOT LEFONQUE 「Buckshot LeFonque」
11.ジャン・ポール・ブレリー&ザ・ブルー・ウェイヴ・バンディッツ 「セインツ&シナーズ」
12.V.A. 「Suite For Sampler ECM Selected Signs, ?」
13.DAVE KOZ 「The Dance」
14.DAVID SANBORN 「Inside」
15.MAHAVISHNU ORCHESTRA 「Apocalypse」
16.RICHARD TEE 「Inside You」
17.TOM SCOTT 「Flashpoint」
18.BOB MINTZER QUARTET 「Quality Time」
19.大西順子トリオ 「ワウ」
20.小曽根真 「ウォーク・アローン」
21.小曽根真 「ネイチャー・ボーイズ」
22.小曽根真トリオ 「スリー・ウィッシズ」
23.小曽根真 「ベスト・セレクション」
24.小曽根真 「トレジャー」
25.コンボピアノ 「AGATHA」
26.ジミー・スコット 「ホールディング・バック・ジ・イヤーズ」
本日、ジャズ/フュージョン関連の新着&再入荷分を計26枚、
新着コーナーにアップしました。
また毎週の事ですが、
今週も土曜日と月曜日、
10月20日(土)
10月22日(月)の両日、
全ての発送をお休みさせて頂きます。
相変わらずご不便をおかけして申し訳ございませんが、
ご了承下さいませ。
世界との差を痛感させられた一週間。
いずれもスポーツの話しであるが、
サッカー日本代表のフランス戦初勝利という快挙、
但し試合展開は圧倒的にフランス攻勢という、
従来の日本代表の金星パターンと、
あまり変わらなかった試合と、
昨晩のブラジル戦。
序盤の高い位置での献身的な守備や早い球回しも含め、
現日本代表が過去の代表と比べ、
圧倒的に個々人のスキルや組織的な動きがアップした事を見せつけたものの、
結果は4対0という惨敗。
常に早い球回しの日本と、
緩急自在でここが攻め時となると、
怒濤のスピードで襲い掛かってくるブラジル。
更にアイデア溢れる創造性豊かな攻撃力と、
矢張りサッカー王国に一泡吹かせるには、
まだまだ長い道のりが必要だと思わざるを得ない結果。
但し一点目のような、
あそこからは打ってこないだろうと、
ほんの僅か準備が遅かったキーパーやディフェンス陣も、
今回の試合を経験した事で、
あの距離でも危険という事が身体に刻み込まれたろうから、
今後も強い相手との経験をどんどん積んでいって、
このような経験知を増やして貰いたい。
そしてもう一つの世界との差の痛感は、
WBC名誉王者の西岡利晃と、
WBO世界王者のノニト・ドネアとのスーパー・バンタム級タイトル・マッチ。
世界チャンピオン等と名乗りながら、
王者に挑戦せずに訳の判らない相手との決定戦でチャンピオンになり、
その後は弱い相手としか防衛戦をやらないで、
何階級制覇じゃ、しゃー!おら〜という偽者王者やら、
実力は確かで強いのだけれども、
従来の日本人世界チャンピオンと同様に、
国内での防衛戦が中心の王者ばかりの中、
若い頃から期待をされていた逸材が、
4度の世界王座挑戦失敗や、
アキレス腱断裂の大怪我等を経て世界王者となり、
積極的に海外での防衛戦を行い、
ジョニー・ゴンサレスやラファエル・マルケスといった、
世界に名立たる選手を倒し、
30歳半ばを超え、
試合ごとに進化を続けた西岡チャンピオンが、
遂に到達したのが先日の、
ボクシングの本場アメリカでの大一番。
現在のボクシング界を代表するスーパースター、
マニー・パッキャオと同じくフィリピン出身、
次期スーパースター間違い無しの怪物、
ノニト・ドネアとのタイトル・マッチ。
まさに矢吹丈がホセ・メンドーサと闘ったような、
堀口元気が関拳児と闘ったような、
そしていつになるか判らないが、
幕之内一歩がリカルド・マルチネスと闘うような、
まさに西岡利晃のボクシング人生の有終の美を飾る大一番。
より強い選手と闘いたいという、
強いボクサーなら持っていて当然と思われる闘争心すらも尻込みしそうな、
圧倒的な強さを持つドネアを相手に闘う勇気。
そして勿論ドネアのような、
今後更に華麗な戦跡を残し、
歴史に残る事間違いなしであろう王者と、
本場で闘える資格は誰もが有するものではない。
ドネア自身も認めた実力者である西岡利晃だからこそ、
闘う資格を与えられたのである。
試合は序盤から攻めまくるドネア、
防御に徹し手数も少ない西岡という形で開始。
ちょうどサッカーのフランス戦を見た後だったので、
耐えに耐えた西岡が、
ジョニー・ゴンサレスを倒したような、
モンスター・レフトが炸裂する事を期待していた訳だが、
あまりにもドネアは強かった。
スピードキングの異名を持つ西岡のスピードを上回る速さ、
そしてパワフルで威力抜群のパンチ力、
9ラウンド、西岡の二回目のダウンで、
セコンドが試合を止めたのも無理は無い。
有終の美を飾るというには、
あまりに実力の差を見せ付けられた一戦となってしまった。
この試合に関しては、
前言を撤回するようで申し訳ないが、
世界との差を痛感というよりも、
ドネアのレベルが凄過ぎで、
世界レベルとの差というよりも、
ボクシング史に残るレベルとの差としか言いようが無い。
更に西岡に対して敬意も充分、
油断も抜かりも無く、
万全に仕上げたドネアを倒すのは、
新たな怪物レベルの選手を待つまでは、
不可能ではないかと思わせるほどの、
完璧な仕上がり具合だった。
基本的にここのところの西岡利晃の試合は、
WOWOW中心だったため、
世間一般的には知名度の低い王者だったかもしれない。
そして今後の去就は、
現時点では本人の口からも発表されていないが、
西岡利晃という勇気ある世界王者が、
日本ボクシング史に燦然と名を刻んだ事に間違いないだろう。
ただ世界レベルのボクシング史に名を刻む日本人チャンピオンは未だおらず、
西岡利晃の勇気あるチャレンジをきっかけに、
日本人世界チャンピオンが、
世界の舞台で活躍する事を期待するばかりである。