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オンライン中古CDショップ サンマルチノ 日記
新着案内ついでに日記
15 April
4月15日新着CD
1.THE CHEMICAL BROTHERS 「Exit Planet Dust」
2.FATBOY SLIM 「Better Living Through Chemistry」
3.ロンドン・エレクトリシティ 「プル・ザ・プラグ」
4.MASTER MUSICIANS OF JAJOUKA FEATURING BACHIR ATTAR 「Master Musicains Of Jajouka」
5.MOBY 「Animal Rights」
6.モンド・パラディソ 「Vol.1 シネマ・パラディソ」
7.ニティン・サウニー 「ビヨンド・スキン」
8.V.A. 「クラブ・エピック・プレゼンツ ヌーヴェル・ディスコテーク」
9.V.A. 「イルマ・ジャズファンキン・ボサ」
10.V.A.(DANNY TENAGLIA) 「Back To Mine」
11.冨田勲 「BACK TO THE EARTH」
12.V.A. 「Ultra Dolce Vol.2」
13.サウンドトラック 「恋のゆくえ〜ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
14.V.A. 「Back To Slow Food 〜 Music For Your Table」
15.淀川長治 「CD洋画劇場? ハリウッド女優裏話」
以上、本日の追加分です。
本日入荷の映画評論家、
故淀川長治さんのCDを再生確認していて、
懐かしい事を思い出したので以下一筆。
本ブログでは何度か書いた記憶があるが、
中学生の頃は、
音楽と同じくらい映画が好きで、
それというのも、
基本的に2500円くらいしたレコードは、
2〜3ヶ月に一枚買えれば御の字というくらいに高価だったが、
そこかしこに名画座があった当時は、
4〜500円で2本立て、3本立ての映画が見れたので、
日曜日ともなると、
名画座へと繰り出す事が多かった。
とはいえ、少ない小遣いなので、
より安く映画を見る方法として、
ラジオのCMで良くやっていた試写会に応募して、
映画(それもロードショー公開前)を電車賃だけで見るという手を、
ちょくちょく利用していた。
日曜洋画劇場の解説でお馴染み、
淀さん(と呼ばせてもらいます)は、
当時ラジオ番組も持っていて、
映画好きとしては良く拝聴していたが、
ちょうど公開録音と試写会があるというので、
応募、当選したので見に行ったのであった。
場所は忘れてしまったが、
初めに淀さんによるそのラジオ番組の公開録音用のお話しがあって、
その後に映画の上映だったと思うが、
席に着いて待っていると、
隣の席には、
明らかに酩酊状態の怪しい初老のおっさんが...。
やがて公開録音が始まり、
淀さんが舞台袖より登場。
ちょこちょこと歩くお姿が、
思いっ切り年長者に対して大変失礼ながら可愛いらしいと、
まだ可愛い盛りだった中学生の自分ながら思ってしまったが、
開口後すぐに淀さんが、
「今日はラジオの録音ですから、
皆さんの声もラジオから流れますから、
思い切り大きな声を出して下さいね。」
というような事を、
要は大きな声で笑ったり、
良いリアクションをして下さいね、
といった要旨の事を、
あの独特の語りで仰られた。
その後、淀さんの話芸に引き込まれ、
お話しも佳境に入っていったが、
すると突然、
隣りのおっさんが、
「よ〜どさ〜ん頑張れーっ!!」
と雄叫びを上げたのだから驚いたのなんの。
また淀さんも人が良いので、
無視して話を続けてくれれば良かったものを、
「え、何ですか?」
なんて尋ねるもんだから、
隣りのおっさんも明らかに呂律の回らない喋りで、
「だ〜からね〜、淀さん頑張れって言〜ったの〜」
なんて言うもんだから、
観客の視線はこちらに集中。
淀さんは「あ、そうですか、ありがとね。」
と何事も無かったかのように、
話しを続けるも、
父子か祖父孫かに見られているのではないか?
等と当時から自意識過剰だった中学生は赤面。
その後の話しも映画もどんなだったか記憶なし。
ちなみにラジオの本放送での上記の件は、
見事に丸々カット。
淀さんの開口一番の言葉を曲解して受け取った酩酊おっさんの、
目論みは脆くも崩れ去ったのであった。