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オンライン中古CDショップ サンマルチノ 日記
新着案内ついでに日記
11 May
5月11日新着CD&連載第2回「ヒムロックに撃沈」
1.BOB SEGER & THE SILVER BULLET BAND 「Against The Wind」
2.ドゥービー・ブラザーズ 「シブリング・ライヴァルリー」
3.THE GREASE BAND 「The Grease Band & Amazing Grease」
4.ジョン・ムーニー 「テレフォン・キング」
5.ザ・サブデューズ 「アヌンシエーション」
6.トッド・スナイダー 「ビバ・サテライト」
7.COMMANDER CODY & HIS LOST PLANET AIRMEN 「Lost In The Ozone」
8.BILLY BRAGG & WILCO 「Mermaid Avenue Vol.?」
9.ALABAMA 「Greatest Hits Vol. ?」
10.BROOKS & DUNN 「Borderline」
11.COWBOY TROY 「Loco Motive」
12.DOLLY PARTON 「The Best There Is」
13.DOLLY PARTON 「I Will Always Love You And Other Greatest Hits」
14.FARON YOUNG 「The Radio Show, Volume 3」
15.MERLE HAGGARD AND THE STRANGERS 「I'm A Lonesome Fugitive」
16.WILLIE NELSON 「16 Biggest Hits」
17.ELVIS COSTELLO AND THE ATTRACTIONS 「Ten Bloody Marys & Ten How's Your Fathers」
18.ELVIS COSTELLO AND THE ATTRACTIONS 「Imperial Bedroom」
19.ELVIS COSTELLO 「Kojak Variety」
20.リトル・ヴィレッジ 「リトル・ヴィレッジ」
21.SQUEEZE 「Rificulous」
以上、本日の追加分です。
書くネタも搾り出そうと思えば無くはないのだが、
どうも連載を書くのが楽しくなってしまい、
本日も前回の続きを。
第二回は題して「ヒムロックに撃沈」。
勤める事となったCDショップには、
社員であるところの店長の他に、
部長と名の付く役職の男がいた。
面接もこの男と爺さんの社長の二人を相手に行った訳だが、
後になって、この男が爺さん社長の息子で、
この店は所謂、典型的な悪しき家族型経営という事を知る事になる。
よって年配の店長より、
社長の息子であるところの部長とやらの方が権限を持っており、
これが困った事に、
人の上に就いてはいけないタイプの困ったちゃんである事は、
おいおい判っていくのであるが、
勤務初日に、いきなり重いジャブを受ける事となった。
奇しくもこの日は氷室京介のアルバムの発売日で、
町のCDショップでは、
この手の売れ筋商品を大々的にプッシュするべく、
発売日近辺には店頭でしつこいくらい掛けたりするのだが、
この困ったちゃんは一日中、この氷室のアルバム、
それもシングル・カットしたものだけを、
永遠と掛け続けるのであった。
どんなに好きな曲でも8時間以上、
4、5曲を一日聞き続けるというのはツライ。
というか、好きな曲もそこまですると嫌いになりかねないので、
そんな馬鹿な事はまずやらない訳だが、
初めから好きでもない、
というか積極的に嫌いな部類に入る音楽を、
一日中、聞かせられるというのは、
これ即ち拷問である。
映画「マラソンマン」のダスティン・ホフマンのような
肉体的被害ではないにしろ、
精神的被害は相当なもの。
帰宅後にテレビでこのアルバムのCMが流れた時の、
チャンネルを変える速さときたら、
映画「リオ・ブラボー」のディーン・マーチン並の反射神経であった。
仕事が終わったというのに、
いつまでも耳に付いて離れない、
氷室京介の唄が頭の中をリフレインしながら、
長く辛い勤務初日の夜は更けていったのであった。(続く)