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新着案内ついでに日記

13 May

連載第3回 「オールドスクール爺ぃ」

常連のお客様より、
連載スタイルのブログになって、
新着更新の無い日でも続きが読みたい!
という、嬉しくも有り難い激励を頂戴し、
豚も煽てりゃ木に登る。
高所恐怖症の店主も天守閣に上る。
という訳で、
新着更新は明日ながら、
本日は連載の続き、
第3回「オールドスクール爺ぃ」の巻。

朝、出社すると店舗のあるビルの上の階の、
マンションの一室にある事務所へ行き、
タイムカードを押してから、
店舗の方へ降りていく。
事務所にはいつも爺さん社長がいて、
金の計算をしている。
店舗の方にはほとんど降りてこず、
一日中、この事務所で金の計算をしているようで、
ほとんど顔を合わせないので実害は少ないが、
それでも皆無かというとそうではなく、
この爺さんはヤケに礼節を重んじるタイプで、
と文字で書いてしまうと、
文武両道の武士的体質のように、
今時天晴れな御仁である等と誤解される怖れがあるが、
要は社員を奉公人と思っている節があり、
きちんと立ち止まって、
深く一礼をして、
「お早うございます」
「只今上がりました」
「お先に失礼致します」
とやらなくてはならず、
それがお客様商売に通ずるものと思い込んでいるのかしれないが、
自分からしてみれば、
俺が社長でお前は奉公人だよ、
とでも言いたいような空気を非常に感じ、
しゃっちょこばって挨拶なんかするよりも、
勢いや愛嬌がある挨拶の方が、
心のこもった挨拶ではないか?
特にお客様商売というのは、
この手のマニュアル通りの挨拶よりも、
臨機応変且つ心のこもった応対の方が、
有効ではあるのではないか?と、
客として行った店でマニュアル通りの応対をされた時に、
味気無さを感じてしまう自分のような考えの持ち主とは相容れる訳もなく、
用事等があって早く帰りたい時等、
勢いと愛嬌の挨拶で乗り切ろうとすると呼び止められ、
やり直しをさせるという、
オールドスクールな爺さんには全く困ったもので、
奉公人は朝晩計3回、
心の中でローリング・ストーンズのベロ出しマークを思い浮かべては、
口先だけの挨拶を繰り返すのであった。(続く)
20:34:09 - sammartino - - TrackBacks